中山道ツーリング4日目(前半)

query_builder 2024/08/01
中山道ツーリング2024
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中山道ツーリング4日目(2024.6.19)


朝4時に目が覚める。今日の予定は以下の通りだ。

先ず誰もいない朝の妻籠宿を散策したあと、アオギリを背景に愛車JOGの写真を撮る。チェックアウト後、野尻宿古民家カフェのマスターに推薦された「与川道」を歩く。JR南木曾駅にバイクを停め、そこから野尻宿まで歩いて約6時間のコースだ。野尻宿の古民家を再び訪れ珈琲飲みながら列車時間を待ち、野尻駅から南木曾駅まで戻り原付に乗って、今夜の宿「ホテル富貴の森」へ向かう。


先ずは朝の散歩と4時半に外に出ると街灯に未だ明かりがともっていた。



大雨だった昨日とは一転、今日は良い天気になりそうだ。

早速、宿の屋根付き専用駐車場に停めさせてもらったJOGを取りに行ってくる。

あっそうそう、妻籠宿内は10時から16時までは通行止めで、郵便車のような営業車も地元住民の車両も一切入ることができません。


車両がばんばん入ってくる馬籠や奈良井などの宿場町と違って、妻籠宿はこの点徹底されています。馬籠、奈良井は普通に車両が宿場内に入ってきます。

また、自動販売機についても奈良井や妻籠は普通に置かれていますが、妻籠でには一つもなく、そのお蔭で景観が非常に美しく保たれています。「財団法人妻籠を愛する会」というものがあり、ここが中心になり妻籠の景観等を規制しているようです。籠宿が美しいと感じるのはこういう部分が大きいのでしょう。さすが日本で最初に重要伝統的建造物群保存地区に指定されただけあります。


マイバイクも10時までは宿場内に侵入できますが、観光客がぼちぼち現れる時間帯に迷惑をかけたくないので誰もいない早朝に写真を撮りたいという趣旨です。


早速JOG君を連れてきて写真撮影。一応ボクもライダーなので・・笑




宿内を散策していると、10年前には無かった屋根付きの無料休憩所が新しく出来ていることを発見。ベンチや椅子、テーブルが設置され、さらに奥には芝生とその横にトイレまであります。かなり設備の整った無料休憩所です。

昨夜散歩した際にも開放されていており、早朝も既に開放されています。ということは、24時間開放されている無料休憩所でしょう。そして広さも十分にあります。

キャンプツーリングを元々していたワタクシとして直ぐに気づいてしまうんですよね・・💦 最高の場所ということが。。しかも雨の日には屋根下に移動もできます。こういう場所なので火は絶対に使っちゃいけませんよ。

あくまでも最高の場所という要素をすべて備えていると評価しただけで推奨している訳ではありませんのであしからず。


散策中、柄にもなく「古民家と花」なんてテーマで写真撮ってみたり(笑)






あれこれ散策しているうちに7時になったので一旦宿に戻る。


7時半から昨夜同様の和室で朝食。

8時過ぎにチェックアウトしようと1階に降りて行くと、ご主人が今日の予定を尋ねてきた。これから与川道を歩くので早く出たほうがいいかと思ってと返答すると、ご主人も与川道についてはよく知っているようで「熊が出るかもしれないので先頭で一人で歩くのは避けたほうがいい」とのアドバイス。いつもなら外国人の団体客が妻籠宿を歩く時間なんだがと窓から通りのほうをキョロキョロと確かめる。


宿から通りを眺める窓はこんな感じ。和の情緒が素敵でしょ?(笑)



ご主人曰く、「8時半に隣の古民家カフェがオープンするので珈琲でも飲んでゆっくりして、9時になったら観光案内所が開くのでそこで情報収集するとよい」とのアドバイス。荷物を宿の玄関脇に置かせてもらったまま、珈琲ショップが開くのを待つことにした。


「好日珈琲」という名前のお店だが前回来た時には無かったので、この10年の間に出来たお店だろう。中に入ると古民家を改修したお洒落なカフェだった。早速コーヒーを一杯注文した。東京でインバウンド中心の不動産仲介会社を直近に立ち上げて今回はインバウンド観光客の動向を視察に来ている旨ご挨拶すると、マスターから「南木曾でぜひ不動産ビジネスを開してもらえませんか?」と真顔で返信が。どうやら南木曾には不動産屋は1件もなく、最寄りの不動産屋は飯田市(長野)か中津川市(岐阜)になるらしい。


このマスター地元出身の方だが、東京で仕事をしていてUターンで戻ってきて古民家カフェを始めたらしい。しかも妻籠の議員もされている方です。

しかもご実家はすぐとなりの大妻籠の「まるや」というインバウンド客も多く宿泊する老舗旅館である。そりぁ、妻籠や南木曾エリアのこと熟知されてるはずです。。

当初30分くらいで観光案内所に移動するつもりが、マスターと1時間くらい話し込んでしまった(笑)妻籠含む南木曾エリアの歴史や地域特性、不動産事情など色々教えて頂いた。列記するとキリないが、昔は中山道の宿場町のなかで妻籠が最も観光客が多かったが、①財団法人妻籠を守る会の方針でTVや雑誌などのマスコミ取材を拒否していたこと、それに加え②奈良井が長野県塩尻市と合併し、馬籠が岐阜県中津川市と合併したことにより強力な観光宣伝体制ができた(※妻籠は合併していない)の理由から、今ではこの2宿場町に大きく差を付けられていることなどなど。。インバウンド観光客ツアーを誰が企画販売しているのかも教えて頂いた。一期一会と言いますか、朝一杯のコーヒーを飲むはずが、貴重な情報収集をすることができて感謝しております<(_ _)>

と同時に、単に珈琲飲むだけで中山道に来た目的などを僕から語らなかったらマスターからこのような情報は聞き出せなかった訳で、積極性というものの重要性を改めて実感した次第です。。


マスターとお会いできただけで今回中山道に来た甲斐がありましたとお礼をして、次の観光案内所に向かった。9時半を過ぎていたと思う。観光案内所で一応状況を確認して、松代屋に戻りチェックアウトをした。

妻籠宿を出発したのは10時だった。


~後半に続く~

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古民家
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インバウンド
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